2010年09月02日

作品制作 実況LIVEブログ 第5弾

八田さんの『作品制作 実況LIVEブログ』も今回で終了。
普段見る事の出来ない、彫刻のお仕事とても興味深く見させてもらいました。
今回は、個展の展示に間に合わせる為に、急ぎで制作されたそうです。

スタートはあんなに荒々しかった岩が、八田さんの手によって美しく作品に仕上げられていく。

実際に水を入れて、作品を揺らしてみるところを見てみたいです。


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2010年9月1日水曜日 作品制作第15日目
 
石の磨きは月曜日に終わりました。
ガンガン飛ばして制作した二週間でした。
そしてこの作品は、今回の個展に展示することにしました。
 
お盆前にこの原石を出してきて、墨入れして割り始め
お盆休み後、制作再開の時点で個展まで一ヶ月。
普段のペースだと、この作品制作には一ヶ月かけたのではないか。
 
作品の外側の形、つまり割れ肌の部分はいじらず、
内側の容器の部分のみひたすら作っていけばよく自分としても
楽勝と思って、制作実況という思い切った挙にでたわけです。
 
磨き終わり、砥石の削り汁などが残る作品を洗い、ワックスをかけ
本来の設置場所であるフロアレベルに移動させて、
作品を見る作業を火水とやってました。
 
 
制作途中というのは、いろんなことを考えるものですが、
そんな、余計なことを考える時間が今回は少なかったかも。
その分、これからそんな時間が、後追いのようにくるかもしれません。
仕事場にきたら、ずぐ目に付く場所に石は置いてあります。


『ランドスケープ』という個展テーマ。今回制作中考える時間が余りないでした。
作ることにある意味没頭でき、途中でむりやりテーマにすりよるひまが
無かった分、それはそれで良かったかもしれません。
まあ、とても暑かった中での制作。
頭と体がそれぞれ勝手に、別々に機能して
抽象を追い求める頭でっかちを、熱中症から救ってくれたのかもしれません。
 
個展まであと二週間余。いろいろな準備作業が待っています。
プロデューサー役の三坂氏〜画廊主も、
作品のセッティングセンスの高い所を求めてますし、頭が痛い。課題山積。
 
そして今回は、ホワイトギャラリーのブログ上で制作実況ということで
web担当のmegさんに大変お世話になりました。
実を言うと、私は今年になって初めてパソコンを始めた超初心者です。
自身のpcで写真付きのメールを作り、megさん宛て毎回送信しました。
それをブログに作り変え?てもらっているわけです。
megさん、今回はどうもありがとうございました。
 
 
画廊の庭には、私の水と光を使った作品が既に先行展示されています。
今後、画廊オーナーの三坂さんの展示を経て、18日より屋内も展示します。
ブログご覧の皆様、よろしかったら是非会期中足をお運びください。


100902_01.jpg
ポリッシャー〜研磨器に使うダイヤモンド製パッド
黄は150番 順に300 500 1000 2000 黒が艶出し  パッド 一枚だけ表の磨き面
上がポリッシャー本体 マジックテープ式着脱

100902_02.jpg
水を流しながらの研磨作業 赤の500番
普段は 両手で体ごと 強く押し付けながら作業

100902_03.jpg
黒の最終艶出し作業
水にぬれた面と 磨いた面の色が同じような色になると 作業完了

100902_04.jpg
作品を フロアレベルに降ろして 考察 実験
水を張り 作品を揺り動かすと こういうことになる図

100902_05.jpg
底面に枕石を置くと 水がいっぱいたまる


八田隆



八田隆 彫刻展 ランドスケープ
2010年9月18日(土)〜9月29日(水)

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2010年08月28日

作品制作 実況LIVEブログ 第4弾

2010年8月26日木曜日 制作第10日目
 
今日制作の一段落がつきました。
削っては、また次の削る所を探り〜。この繰り返し作業が終わりました。
 
ある程度は予想していましたが、この作品は、凹部がことのほか広く、曲面で表現する形が作品としての石全体を支配する割合が大きく、自分で言うのも変ですが途中何だか間がぬけた感じが抜けず、形の締まった緊張感をいかに出すかに腐心した一週間でした。
 
今日から器械を使った研磨の作業にはいりました。
石を磨くには、ポリッシャーという器械を使います。
ポリッシャーには、工業用ダイヤモンド製のパッドを装てんします。磨き上げを、番手を上げてゆくと言いますが、ダイヤの番手もペーパーと同じで
150番 → 300番 → 500番 → 1000番 → 2000番 → 艶出しと、順に倍々で上げていけば完成です。
 
今日は150番、300番で磨いたあと、墨汁の原液を磨いた面に塗りました。
石が多孔質の溶岩なので、水を張った時の漏れを考えてのことです。墨の膠質(ニカワシツ)がしみこんで、防水効果がでます。

100826_001.jpg
ポリッシャー作業 常に水を流しながらダイヤのパッドを前後左右に走らせる。

100826_002.jpg
300番のあと 墨を何回か塗った。明日墨を同じ300番で消す。

100826_003.jpg
今週火曜日 手磨きの図 水を使わず乾磨き、形はまだまだ。

100826_004.jpg
進めるにつれかえって、修正箇所がゴソッと増えた火曜日。

100826_005.jpg
削るための道具の数々。





八田隆



八田隆 彫刻展 ランドスケープ
2010年9月18日(土)〜9月29日(水)

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2010年08月22日

作品制作 実況LIVEブログ 第3弾

八田さんより、実況LIVEブログ 第3弾 が届きました。
作品の大まかなカタチが見えてきました。
作品のタイトルやイメージも固まってきたようです。

普段見る事の出来ない彫刻のお仕事。
写真で見るだけでも、気の遠くなるような作業…。

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2010年8月21日 制作第6日目

作品題名が浮んだ〜 「水の景」 これ有力候補です。

今の段階で5cmの水位で直径40cm水が貯まります。
石は、底面が曲面になっていて手で押すと不規則な動きをします。
その上に水が貯まると、水面も微妙に動きだすはず!です。
で、水の景?

相変わらず、器となる凹部のかたちを作っています。
しかし今年の夏は暑い。
石彫の仕事は、実際石を取ってゆく単純作業が多いのですが、
途中どこをどう取るか考えなければ、前へ進めません。
この大事なことを暑さで端折りたくなります。

100822_04.jpg
凹部のかたちを作る。
墨入れ、斜線部は高いので削る。Xマークは低すぎる箇所。
かたちをこのようにしたいと考えながら、次に削る場所の目印に墨を入れてゆきます。

100822_05.jpg
作業場風景
テントの下 順に扇風機、加工中の作品、集塵フード、集塵機。

100822_06.jpg
4日目朝の石の状態、まずドリル跡を取るのが先決でした。

100822_07.jpg
6日目夕の石の仕上がり具合、大まかなかたちができてきました。 
リズムと緊張感のある水を連想する曲面を作るのが今回の課題。


八田隆



八田隆 彫刻展 ランドスケープ
2010年9月18日(土)〜9月29日(水)

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2010年08月20日

作品制作 実況LIVEブログ 第2弾

2010年8月19日木曜日 制作第4日目
 
実は昨日初めてアップされた自身のブログを見た。
いきなり知らされた!個展まであと一ヶ月となった現実。
 
とはいえ、制作のほうは順調と言えるかも
今日、作品の器になる部分=凹部の粗取りが終わった。

100819_01-.jpg
今後は、唯一かたちを作ることになるこの凹部をいじっていくことになります。
まだ部分的には10センチほどある厚みを5〜6センチ位まで落としていきます。
原石の肌と、自分で割った肌の外形の形を見ながら器の形を決めていきます。

100819_02-.jpg
第一弾の写真では判りづらかった「矢穴」とそれを作るための道具です。
クサビ、それを彫るための鑿=ノミ、ノミを上下に動かすエア工具です。

100819_03-.jpg

100819_04-.jpg

100819_05-.jpg
第二日目の作業工程、ドリルの穴にさらに大きなドリルで「縁切り」
セリ矢という道具を順にハンマーで打ち ブロックごと石を落としてゆきます。

100819_06-.jpg
このように、おおまかにブロックで石をとったあとダイヤモンドカッターで今度は少しずつ形を作ってゆきます。

八田隆



八田隆 彫刻展 ランドスケープ
2010年9月18日(土)〜9月29日(水)

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2010年08月16日

作品制作 実況LIVEブログ 第1弾

9月18日(土)〜開催される鹿児島在住の八田隆さんの彫刻展。
開催まで約一ヶ月となりました。
普段、見る事の出来ない彫刻のお仕事。
八田さんの発案により、現在制作中の作品を写真と八田さんの文章でご紹介していきます。
さて、石の塊がどのようにして一つの作品に仕上がっていくのでしょうか?
私自身とても楽しみです。

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2010年8月11日

個展まであと40日を切った。
それにしても何故「ランドスケープ」いう個展タイトルにしたのだろうか?
変更は効かない、DMも発注済みだろうし、自分で考えたテーマだし…。

今日、一個の石に初めて手を入れた。桜島の溶岩。
今回のDM写真撮影のため、すでに搬入した屋外作品と同じ採石場の石。
原石推定重量約200Kg 
これを一輪車〜つまり人力で会場まで降ろせる半分まで落とすのがまず先決。

自分で選んできた原石のもつ外形の特長を残しつつ「矢」で塊を落とす作業。
同時に矢で割ったあとの本体側の割れ肌は、新たな外形の形へと収斂していく。
つまり第一日目の本日の作業は外形を作ること。
(注 矢とは鉄製のクサビ)

本当は作業に入る前の原石の写真をまず撮りたかったが、午前中雨がやまず。

100816_02.jpg
一弾目は約30Kg、7個ほどのかけらを取った後の写真。
石の底側に整然と同間隔で並ぶ白い爪あとが矢穴の跡。
写真上で、上を向いた広い面に外形に呼応する磨きの曲面の凸面を作る

あまり水の貯まらない器。揺するといつまでも水面を不規則に変化させるか?
100816_01.jpg

何か冒頭の課題“ランドスケープ”とはイマイチつながらない。
いまのところ。
この石は室内展示になると思うが、うまく外と内部の展示を橋渡しできるか?
色々考えはじめるときりがない。
制作する時間の集積が唯一それを解決してくれる。
あきらめも含めて.....


とにかく始まった。
プレッシャーあるが、制作中自分を冷静に戻す役割をこのブログに負わせて途中で投げないようにしよう。

八田隆


八田隆 彫刻展 ランドスケープ
2010年9月18日(土)〜9月29日(水)

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