2008年06月29日

詩人 茂山忠茂

「む展 25th Anniversary」もいよいよ本日まででした。
25周年という事もありたくさんの方達に足を運んで頂けた様です。
本当にありがとうございます。

そんな中、詩人の茂山忠茂さんがまた詩を書いてくださいましたのでご紹介します。

茂山さんいつもありがとうございます。

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酸化還元 「向こう側」

使い捨てられ 
錆びて硬直した
針金。
よじれたワイヤーは
錆びた門をつかんで放さない。
蘇生を求める物の
エネルギー
「酸化還元」
が、和紙の上を
必死に這い回る。
思い余って画面をはみ出し
叫び声を上げ
天を刺す。
(救いを求めているのか)
和紙にしみた錆色は
激情のしたたりか
闘いの返り血か
白い和紙は
答えない。

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この「画廊物語−M画廊にて……」は天秤宮28号(2008年6月summer)という詩・エッセイ集に掲載されています。書店にてお見かけの際は手にとってご覧ください。




画廊物語−M氏画廊にて……

茂山忠茂


1 ガラス
透明であるが故に
外側へ拓く。
そして
外界の主張を
否定できない性を硬直する
すましているようでにはかみ
自らの脆さを
ひたかくしにして
視野ぎりぎりに
光と遊ぶ。
囲い込む
壁の闇に
反射の
かすかな反応で抗い
時の支配の中で
内側から
光をこぼす
密かな
優越に浸る。


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2 切れる

白い和紙に
縦横に張られた
糸は
切れる
悲しみ
の予感に
張りつめる。

塗られた
金箔(緊迫)つき
の和紙は
和志ではない。
(塗られた銀箔の警告)

さわってごらん。
張りつめた糸に。
あなたの
指が
切れる
覚悟
で。

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3 叫び
和紙の上
果実の種たちは
未完の
願望を
赤や青の
色に
にじませている。
  (実りの予感)
生命の胎動は
死を胚胎する。
それでも
発芽への
本能は
和紙の
母体を蹴って
画廊をゆるがす
叫び声を上げている。






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2007年05月04日

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〜坂のある風景〜
茂山忠茂


坂を上ると
三坂さんの
ギャラリーがある
俯瞰する
街。
海。
島山。

独立しているようで
融合し
奇妙なバランスで
それぞれ
存在を主張している。
碧い空から
濃紺の雫が
ギャラリーの屋根に
したたり
時折
桜島から
錦江湾を吹きぬけてくる風が
三坂さんの
額緑に捉えられ
幽玄な
光を
放つのである。


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2007年03月03日

詩人 茂山忠茂 2

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切れる!   −三坂さんの作品に寄せて−
  和紙に張られた 直線物語
                 詩人 茂山 忠茂
白い和紙は
縦横に張られた
糸に
白い反射。
切れる悲しみに
張りつめる
糸。
塗られた
金箔(緊迫)つき
の和紙は
和志ではない。
(塗られた銀箔の警告)
さわってごらん。
張りつめた糸に。
あなたの
指が
切れる
覚悟
で。

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詩人 茂山忠茂 1

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皆様こんにちは。

昨日でオーナーの展覧会が終了しました。
沢山の方にお越しいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございます。

そんなところへ、一通のFAXが届きました。
詩人の茂山忠茂さんがオーナーの作品を見て感銘し、詩を書いてくださったのです。
以前もそういって詩を書いてくださいました。

前回の展覧会

ここでご紹介したいと思います。


ガラス   −三坂さんの作品に寄せて− 
              詩人 茂山 忠茂

透明であるが故に
外側へ拓く。
そして
外界の主張を
拒否できない性を硬直する
すましているようではにかみ
自らの脆さを
ひたかくしにして
視野ぎりぎりに
光と遊ぶ。
囲い込む
壁の闇に
反射の
かすかな反応で抗い
時の支配の中で
内側から
光をこぼす
哀しみに耐える。



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