25周年という事もありたくさんの方達に足を運んで頂けた様です。
本当にありがとうございます。
そんな中、詩人の茂山忠茂さんがまた詩を書いてくださいましたのでご紹介します。
茂山さんいつもありがとうございます。
酸化還元 「向こう側」
使い捨てられ
錆びて硬直した
針金。
よじれたワイヤーは
錆びた門をつかんで放さない。
蘇生を求める物の
エネルギー
「酸化還元」
が、和紙の上を
必死に這い回る。
思い余って画面をはみ出し
叫び声を上げ
天を刺す。
(救いを求めているのか)
和紙にしみた錆色は
激情のしたたりか
闘いの返り血か
白い和紙は
答えない。
この「画廊物語−M画廊にて……」は天秤宮28号(2008年6月summer)という詩・エッセイ集に掲載されています。書店にてお見かけの際は手にとってご覧ください。
画廊物語−M氏画廊にて……
茂山忠茂
1 ガラス
透明であるが故に
外側へ拓く。
そして
外界の主張を
否定できない性を硬直する
すましているようでにはかみ
自らの脆さを
ひたかくしにして
視野ぎりぎりに
光と遊ぶ。
囲い込む
壁の闇に
反射の
かすかな反応で抗い
時の支配の中で
内側から
光をこぼす
密かな
優越に浸る。
2 切れる
白い和紙に
縦横に張られた
糸は
切れる
悲しみ
の予感に
張りつめる。
塗られた
金箔(緊迫)つき
の和紙は
和志ではない。
(塗られた銀箔の警告)
さわってごらん。
張りつめた糸に。
あなたの
指が
切れる
覚悟
で。
3 叫び
和紙の上
果実の種たちは
未完の
願望を
赤や青の
色に
にじませている。
(実りの予感)
生命の胎動は
死を胚胎する。
それでも
発芽への
本能は
和紙の
母体を蹴って
画廊をゆるがす
叫び声を上げている。
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