
ーー加藤さんはCMでおなじみの『たらこキユーピー』のたらこを作っているそうですね。あれは、私の兄(加藤良一氏、CMディレタクー)が作ったCMです。
昔はかわいらしい人形ばかり作っていて、その中で“たらこ”や“キユーピー”のぬいぐるみを作っていたんです。
そのうち合体ものというイラストを描いていて“たらこ”と“キユーピー”を組み合せたものを描いていました。
で、いつの間にかCMで流れていました(笑)
ーーお兄さんから「こういうCM作るから」という報告はなかったのですか?うちの家族は、お互いそういう報告はないんですよ(笑)
CMのたらこは別の人が作ったりもしているんですが、たらこカメラのたらこは私が作りました。

加藤良1
「たらこカメラ たらこキユーピー写真帖」 実業之日本社
このたらこがかけているカメラとか、兄から「カメラはキャノンの○○がいい」という要望があったりして作るの大変だったんですよ!
私の“たらこ”のこだわりは、下の部分のへこみです。
本物のたらこに黒い筋があるでしょ?あれを表してるんです。黒い筋にしちゃうと気持ちが悪いからへこませてるんです。あれがないとたらこっぽくないんですよね。
たらこキユーピーは結構企画倒れがあって、例えば社員用のネクタイをたらこでデザインしたりしたんだけどキユーピーでボツになったりとかね。
ーー他に、もたいまさこさんの本の装丁などもされてるんですね。
もたいもさこ著
「猿ぐつわがはずれた日」世界文化社
この本も兄から頼まれてした仕事です。
ある程度デザインのイメージがあって、図面っぽいデザインにしたかったらしく、昔私が、設計事務所で図面を引いていたのでこういうデザインになりました。
始めは河童の図面を描いてくれって言われて描いたんだけどボツになったんですよね。
この本、今は別の出版会社から出てるからこのデザインのものはもう売ってないんですよ。
今は図面を手で描く事もないので、今はこういうのもう描けないかも。
ーー他にどんなものを作っているんですか?オリジナルキャラクターの“サンキューレスキューくん”というのがいまして(笑)
「サンキュー」って言ったら「レスキュー」って言わなきゃいけないの。
以前宝くじが当たった時に、そのお金で“サンキューレスキューくん”のバッチを作りました。
缶バッチではなく、ちゃんと型から作ってるんです。
なんか自民党のマークに似てるって言われるんですよね(笑)
今回持ってくるの忘れたので、来週鹿児島に来る時に持ってきますね。
その“サンキューレスキューくん”には、“きいろ”、“ピンク”、“みどり”があって“みどり”のレスキュー君はシェーのポーズをしてるの。でもみどりはまた宝くじが当たらないと作れないや(笑)
ーー今回の展覧会にはカバンシリーズですが、なぜにカバンなのですか?昔は、ぬいぐるみとかかわいいものが多かったんです。小さな世界で遊んでいましたね。
AJAC(無鑑査のグループ展)に作品を出さなきゃいけないのでサイズの大きいものを作ろうと思ってカバンシリーズを作りはじめました。
DMに使ったBOXシリーズとか折り畳めたら運ぶのに便利だなって思って。
ーー加藤さんの作品は形もユニークですがビビットな色遣いが好きです。やっぱりご自身も好きなのですか?
そうですね。原色が好きです。
あんまりくすんだ色も使わないし、作品が仕上がった時にやっぱりくすんだものは好きじゃないです。
自分の中で「かわいくて変なものを作りたい」というのがあって特に「かわいい」が重要「かわいく」ないとダメですね。
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